半音と全音
前のレッスンでは、音名・オクターブ・科学的音高表記を学び、鍵盤の1つ1つの音に 名前を付けて呼べるようになりました。このレッスンでは、その音と音の あいだの 距離 に注目します。鍵盤の隣り合う鍵どうしの関係として、いちばん小さな間隔の 半音 と、その2つ分の 全音 を、鍵盤のハイライト機能で目印を付けながら、 クリックして響きの違いを聴き比べていきます。半音と全音は、このあと学ぶスケールや コードの「組み立て方」を理解する土台になる、とても大切な2つの間隔です。
いちばん小さな間隔:半音
鍵盤を見ると、白鍵と黒鍵がぴったり並んでいます。そのとなり合う鍵から鍵へ 移る間隔 が、音の高さのいちばん小さな単位です。これを 半音 と呼びます。 ここで大事なのは、「となり」には 黒鍵もふくめて 数える、という点です。
たとえば、白鍵の C4 のすぐ右どなりは黒鍵の C#4 で、C4→C#4 は半音です。
一方で、白鍵どうしでも あいだに黒鍵がない 場所があります。E と F、
そして B と C のあいだです。ここは黒鍵をはさまずに白鍵が直接となり合って
いるので、E4→F4 や B4→C5 も、れっきとした 半音 になります。
半音を鍵盤で確かめる(E4–F4)
下の鍵盤では、となり合う白鍵 E4 と F4 をハイライトしています。この2つの
あいだには黒鍵がなく、白鍵が直接となり合っているので、これは半音の関係です。
ハイライトされた2つの鍵を続けてクリックして、となり合う音どうしの、ごく近い
高さの違い を聴いてみてください。
E4 と F4 はすぐとなりどうし。鳴らすと「ほんの少しだけ高くなった」という、
最小の間隔が感じられるはずです。白鍵どうしでも、あいだに黒鍵がなければ半音 —
これが半音を理解するうえでの最初のポイントです。
半音2つ分の間隔:全音
半音が分かれば、全音 はかんたんです。全音とは、半音2つ分 の間隔のこと。 鍵盤でいうと、となりの鍵を1つ飛ばした距離にあたります。
たとえば C4 から全音上は D4 です。C4 と D4 のあいだには黒鍵の C#4 が
1つはさまっています。つまり C4→C#4(半音)→D4(半音)で、合わせて
半音2つ=全音 というわけです。鍵盤の上では、C4 から1つ鍵を飛ばして
D4 にたどり着く、と考えると分かりやすいでしょう。
全音を鍵盤で確かめる(C4–D4)
下の鍵盤では、C4 と D4 をハイライトしています。2つのあいだに黒鍵の
C#4 が1つはさまっているのが見えるはずです。ハイライトされた C4 と D4 を
続けてクリックして、さきほどの半音(E4–F4)よりもはっきり開いた高さの違い を
聴き比べてみてください。
半音の E4→F4 と、全音の C4→D4 を交互に鳴らすと、全音のほうが
2倍ぶん大きく開いている ことが耳で分かります。半音はとなりどうし、全音は
1つ飛ばし — この距離の感覚をつかんでおくと、次の章のスケールが
「半音と全音の並べ方のルール」だと一目で理解できるようになります。
このレッスンのまとめ
- 半音 … 鍵盤で隣り合う鍵どうしの間隔(最小単位)。黒鍵もふくめて数える。
白鍵どうしでも
E–F、B–Cは半音。 - 全音 … 半音2つ分の間隔。鍵盤で1つ飛ばし(例:
C4→D4、あいだにC#4)。 - 半音と全音は、このあとのスケール・コードの組み立て方を理解する土台になります。
これで第2章「音の高さと鍵盤」の基本がそろいました。音名で高さを呼べるように なり、半音・全音で音と音の距離も測れるようになりました。次は章末の演習で、 ここまで学んだ音名・オクターブ・半音/全音の理解を、クイズと聴き分けで 確かめます。