最初のプロジェクトを作る
前のレッスンで、トラック・リージョン・ソフトウェア音源・テンポといった 言葉の地図 を 手に入れました。このレッスンでは、その言葉が 実際の画面でどこにあるか を確かめながら、 GarageBand で 空のプロジェクトから音を1つ鳴らす ところまで進みます。ゴールはシンプルです。 「新規プロジェクトを作る → テンポを 90 BPM にする → ソフトウェア音源トラックを足す → 1音鳴らす」——この4ステップを自分の手で通すことです。
ステップ1:新規プロジェクトを作る
まずは曲を入れる 空の器 を用意します。
- GarageBand を起動します。
- 「新規プロジェクト」を選びます(macOS では起動時のプロジェクト選択画面、iOS では 「+」ボタンから)。
- 空のプロジェクト(楽器のテンプレートではなく、何も入っていないもの)を選んで作成します。 macOS では「空のプロジェクト」を選び、続けて作成ボタンを押します。
- まだトラックが1本もない、まっさらな画面が開けば成功です。
ステップ2:テンポを 90 BPM に設定する
次に、曲の速さ(テンポ)を共通題材に合わせて 90 BPM にします。最初に決めておくと、 このあと打ち込む音が正しい速さでそろいます。
- 画面上部の コントロールバー(再生ボタンなどが並ぶ帯)にある、テンポ表示(数字。 初期値は 120 などになっています)を探します。
- そのテンポの数字をクリック(iOS ではタップ)します。
- 値を 90 に変更します。ドラッグで上下する、または直接入力する方法があります。
- あわせて 拍子 が 4/4(4分の4拍子) になっていることを確認します(共通題材は 4/4 です)。
- 再生してみて、メトロノームのクリック音が「以前よりゆっくり」になっていれば、テンポが 変わっています。
ステップ3:ソフトウェア音源トラックを追加する
空のプロジェクトには、まだ音を入れる レーン(トラック) がありません。ソフトウェア音源 トラック を1本追加します。
- トラックを追加する操作を始めます(macOS では「トラック」メニューや「+」ボタン、iOS では トラック追加の「+」)。
- トラックの種類を選ぶ画面が出たら、ソフトウェア音源(マイク録音の「オーディオ」では なく、コンピュータの音色で鳴るほう)を選びます。
- 追加されたトラックに、好きな 音色(ソフトウェア音源) を割り当てます。まずは ピアノなど、音の高さが分かりやすいものがおすすめです。GarageBand では「ライブラリ」や 音色一覧から選べます。
- 画面の左側に、選んだ音色のトラックが 1本 増えていれば成功です。
ステップ4:1音を鳴らす
トラックと音色がそろったら、いよいよ 音を出します。難しい打ち込みはまだ不要です。まずは 「ちゃんと音が出る」ことを確認しましょう。
- 追加したソフトウェア音源トラックが 選択されている(色が変わっているなど)ことを 確認します。トラックが選択されていないと、音が出ません。
- 音を鳴らす方法はいくつかあります。
- 画面上の鍵盤を使う:GarageBand の オンスクリーンキーボード(画面上のピアノ)や iOS の鍵盤表示を開き、鍵盤を1つ押します。
- パソコンのキー(ミュージックタイピング)を使う:macOS では文字キーを鍵盤に見立てて 鳴らせます。
- 打ち込みで1音置く:トラック上にリージョンを作り、ピアノロールでマス目を1つ クリックして音符を1個置き、再生する。
- どの方法でも、スピーカー/ヘッドフォンから 音が1つ鳴れば成功 です。音が出ないときは、 トラックが選択されているか・音量がゼロになっていないか・出力先(スピーカー)が合っているかを 確認してください。
このレッスンで到達したこと
おめでとうございます。空のプロジェクトから、次の状態に到達しました。
- 新規プロジェクトを作った(曲の器ができた)
- テンポを 90 BPM・拍子を 4/4 にした(共通題材の速さに合わせた)
- ソフトウェア音源トラック を1本追加し、音色を割り当てた(鳴らす準備ができた)
- 実際に 1音を鳴らした(音が出ることを確認した)
ここまでで「音を出す土台」が整いました。次のレッスンでは、この土台の上で MIDI 打ち込み (ピアノロールで音符を置く) と ループ素材(できあいの演奏を貼る) の基本操作を学び、 1音だけでなく フレーズ を鳴らせるようにします。