セブンスコードの彩り
ここまでの和音は、基本的に 三和音(根音・3度・5度)でした。この章では、 そこへ もう1音(7度) を重ねる セブンスコード を学びます。たった1音で、 響きの「手ざわり」が大人びます。
3種類のセブンスを、三和音と聴き比べる
maj7 — まろやかで都会的
C(ド・ミ・ソ)と、Cmaj7(ド・ミ・ソ・シ)を続けて鳴らします。
まっすぐ明るい C に対して、Cmaj7 は ふわりと浮いた、まろやかな明るさ に なります。シティポップやボサノバの「都会的」な質感の正体のひとつです。
m7 — 切なさが軽くなる
Am(ラ・ド・ミ)と Am7(ラ・ド・ミ・ソ)。
Am の切なさはそのままに、Am7 は 少し軽く、風通しがよく なります。 マイナーの重さを和らげたいときの定番です。
7(ドミナントセブンス)— 次へ進みたくなる
G(ソ・シ・レ)と G7(ソ・シ・レ・ファ)。
G7 は G よりも 「早く C へ帰りたい」という引力が強く なります。第5章で学んだ ドミナント(緊張)の働きを、7度の音がさらに後押しするためです。実は G7 は 第5章の ii–V–I ですでに登場していました — あれがドミナントセブンスです。
進行をまるごとセブンス化する
仕上げに、おなじみの I–V–vi–IV(C–G–Am–F) と、それを まるごとセブンス化 した Cmaj7–G7–Am7–Fmaj7 を聴き比べます。まずは三和音版。
次にセブンス版。
進行の骨格は同じなのに、セブンス版は しっとりと大人びた質感 になります。 「明るく元気に」なら三和音、「落ち着いて洒落た感じに」ならセブンス — と、 曲想で使い分ける のがこの章の第一歩です。
まとめ
- maj7 = まろやかで都会的 / m7 = 切なさが軽くなる / 7 = 次へ進む引力
- 進行の骨格を変えずに、質感だけを大人びさせられる
- 全部にかけず、部分的に使うのがコツ
次のレッスンでは、保留の響き(sus) と、外から緊張を借りてくる セカンダリードミナント を学びます。