ドラムを打ち込む
このレッスンでは、ドラム章で組んだ 基本の8ビート を題材に、それを DAW(GarageBand)の ドラムトラック へ打ち込みます。前のレッスンで見た合言葉——横位置=いつ鳴るか——が そのまま生きてきます。シーケンサーの マス目(ステップ) を、DAW の グリッドの同じ 位置 へ写すだけです。
打ち込む元データを確認する
まず、これから DAW へ移す 元のパターン を聴いて・見て確認します。下の DrumSequencer は
読取専用(readOnly)で、ドラム章の基本8ビートを共通題材と同じ 90 BPM で鳴らします。
このパターンは 8ステップ(stepsPerBeat が2 = 8分音符の刻み)で、中身は次のとおりです。
打ち込みの「設計図」になるので、表で押さえておきましょう(○ = 音あり)。
| ピース | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 役割 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キック(kick) | ○ | ○ | 拍1・拍3の土台 | ||||||
| スネア(snare) | ○ | ○ | 拍2・拍4のバックビート | ||||||
| ハイハット(hihatClosed) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 全8分の刻み |
ステップ位置 → DAW グリッドの対応
打ち込みの肝は、シーケンサーの ステップ位置 を DAW の グリッドの横位置 へ そのまま写すことです。
| 教材(DrumSequencer) | DAW(GarageBand)での対応 | 一般的な DAW 概念 |
|---|---|---|
1小節 = 8ステップ(stepsPerBeat 2) | 1小節を 8分音符グリッド で区切る | グリッド/スナップ(8分) |
| ステップの何マス目か | リージョン内の 横位置(同じ拍の位置) | ステップ入力/MIDI ノートの開始位置 |
| ピース(kick / snare / hihatClosed) | ドラム音源の 対応する音(キック/スネア/クローズドハイハット) | ドラムマップ/各ノートの音 |
| 音が「ある」マス | その位置に ノートを1つ置く | ノート追加 |
手順:ドラムパターンを DAW へ打ち込む
ここからは実際の操作です。
ステップ1:ドラムトラックを用意する
- GarageBand のプロジェクト(テンポ 90 BPM / 拍子 4/4)を開きます。前章で作った プロジェクトをそのまま使ってかまいません。
- トラックを追加し、種類は ドラム または ソフトウェア音源(ドラム音色)を選びます。 GarageBand の「Drummer」ではなく、自分でノートを置けるドラム音源 を選ぶのがポイントです。
- ドラム音色(ドラムキット)が割り当たったトラックが1本できれば準備完了です。
ステップ2:1小節ぶんのリージョンを作りグリッドを合わせる
- ドラムトラックの 1小節目 に、空のリージョン(打ち込み用の入れ物)を作ります。
- リージョンを開いて編集画面(ピアノロール/ステップ表示)に入ります。
- グリッド(スナップ)を8分音符 に設定します。これで、シーケンサーの8ステップと DAW のマス目が1対1で対応します。
ステップ3:キックを置く(拍1・拍3)
- ドラム音源の キック(バスドラム) の行を見つけます。
- 上の表に従い、1マス目(拍1) と 5マス目(拍3) にノートを1つずつ置きます。
- 再生すると、低い「ドッ…ドッ」が拍1と拍3で鳴れば成功です。
ステップ4:スネアを置く(拍2・拍4)
- スネア の行で、3マス目(拍2) と 7マス目(拍4) にノートを置きます。
- これが バックビート です。キックとスネアが交互に来る「ドッ・タッ・ドッ・タッ」の 骨格ができます。
ステップ5:ハイハットを置く(全8分)
- クローズドハイハット の行で、1〜8マスすべて にノートを置きます(全8分の刻み)。
- 元データでは表拍をやや強く・裏拍をやや弱くしています。GarageBand でも各ノートの ベロシティ(強さ) を調整すると、よりノリが出ます(必須ではありません)。
ステップ6:1小節をループ・複製して4小節にする
- 完成した1小節を再生し、最初の読取専用シーケンサーと 同じリズム になっているか 耳で照合します。
- 共通題材は4小節ループなので、この1小節のリージョンを コピーして4小節ぶん 並べる (または小節ループ再生にする)と、進行に重なるドラムになります。
このレッスンのまとめ
- シーケンサーの ステップ位置 は、DAW の グリッドの横位置 にそのまま対応する(8ステップ=8分グリッド、16ステップ=16分グリッド)。
- キック(拍1・3)→ スネア(拍2・4)→ ハイハット(全8分)の順に置くと、8ビートの骨格が作れる。
- 1小節を作って コピー/ループ で4小節へ伸ばせば、共通題材の進行に重なる。
次のレッスンでは、ベース・ギター・シンセのフレーズとコード進行 を、ピアノロールの 鍵盤位置(SPN 音名)に沿って打ち込みます。