最終演習:自分の曲をワンコーラス仕上げる
いよいよ 最終演習 です。ここがコース全体のゴールであり、修了条件 です。これまで 理論編・楽器編・ソングライティング編で身につけた力と、仕上げ編の DAW 入門・打ち込み実践・ アレンジ・ミックス初歩で学んだ操作を、すべて1つの曲に注ぎ込みます。
この演習の課題(コース修了条件)
「ワンコーラス」とは、ここまで作ってきた Aメロ → Bメロ → サビ のひとまとまりです。 ソングライティング編の最終演習で作った 設計図(Design Sheet)+メロディ が、そのまま この演習の 材料(入力) になります。設計図には、キー・テンポ・小節数、各セクションの 並びと長さ、各セクションのコード進行、各セクションの歌メロ/主旋律、各パートの役割メモが 書かれていました。仕上げ編は、その材料を DAW へ持ち込んで1曲に組み立てる 編です。
完成までの工程(ガイド付きチェックリスト)
完成までは大きく5つの工程に分かれます。各工程は、本編のどの章で学んだかを併記しました。 迷ったら、対応する章へ戻って確認しながら進めてください。順番に上から進めるのが基本です。
Design Sheet → DAW 対応表
設計図(Design Sheet)の各項目が、DAW(GarageBand)では どの設定・どの操作 に対応するかを まとめます。(A)構造メタ(キー/テンポ/小節数/セクション並びと長さ/各進行/各主旋律/各パート 役割メモ)と (B)メロディ/進行(Playable) をすべて含みます。設計図の書式はソングライティング編で 決めたものをそのまま使い、ここでは各項目を DAW 操作へ対応づけます。
| 設計図(Design Sheet)の項目 | DAW(GarageBand)での対応 | 一般的な DAW 概念 | 使い方の補足 |
|---|---|---|---|
| キー(調) | 打ち込み時の音名基準(調号の考え方) | 同左 | 設計図のキー(例: C major)を、ピアノロールで音を置く際の音名の基準にする。調号を直接設定せず、どの音名がダイアトニックかの基準として使う。 |
| テンポ(BPM) | プロジェクトのテンポ設定 | テンポ/BPM 設定 | 設計図のテンポ(例: 90 BPM)をプロジェクトのテンポに設定する。Playable 自体はテンポを持たないため、設計図のこの値を曲全体のテンポとして与える。 |
| 小節数(ワンコーラス全体) | プロジェクトの長さ・セクション割りの目安 | 小節/ルーラー | 設計図の総小節数(例: 12小節)を、プロジェクトの長さとセクション境界(マーカー的運用)の目安にする。各セクション bars の合計に一致する。 |
| セクション並びと長さ(Aメロ→Bメロ→サビ) | リージョンの並べ方・セクション境界(マーカー的運用) | アレンジ/セクション | 設計図 sections の並び順(Aメロ→Bメロ→サビ)と各セクションの bars を、トラック上のリージョンの並べ方とセクション境界に落とし込む。 |
| 各セクション進行((B)ChordProgression) | コード/和音トラックの打ち込み内容 | MIDI ノート(和音) | 各セクションの progression(ChordProgression)を、ソフトウェア音源トラックへ和音の MIDI ノートとして打ち込む。ChordPlayer で打ち込み元の響きを確認できる。 |
| 各セクション主旋律/歌メロ((B)Phrase) | 主旋律/歌メロトラックの打ち込み内容 | MIDI ノート(単旋律) | 各セクションの melody(Phrase)を、主旋律/歌メロトラックへ単旋律の MIDI ノートとして打ち込む。PianoRoll で打ち込み元の音を確認できる。 |
| 各パート役割メモ(roleNote) | 各トラックの音色選択・アレンジ/ミックスの方針 | トラック計画/ミックス方針 | 各セクションの roleNote(役割・意図の覚書)を、音色選択や各セクションでの楽器の出し入れ・密度/音域の設計、ラフミックスの方針として使う。 |
(B)メロディ/進行を聴いて確認する(参照モデル)
設計図の (B)メロディ/進行 は、DAW へ打ち込む前に 耳で確認 しておくと打ち込み間違いが 減ります。ここでは、手元に設計図が無い人向けの 参照モデル設計図(referenceModel) の音を、 ブラウザ部品で確認します(これはあくまで 打ち込み元データの確認 であり、DAW 実操作や 最終演習そのものの代わりではありません)。参照モデルは キー C major / テンポ 90 BPM / 全 12 小節 の、Aメロ→Bメロ→サビ のワンコーラスです。
サビの進行を聴く(ChordPlayer)
最も主張する山(hook)である サビの進行(I–V–vi–IV)です。これが対応表の 「各セクション進行((B)ChordProgression)」=和音トラックへの打ち込み内容にあたります。
サビのメロディを聴く(PianoRoll)
同じく サビの主旋律 です。これが対応表の「各セクション主旋律/歌メロ((B)Phrase)」= 主旋律トラックへの単旋律の打ち込み内容にあたります。PianoRoll は音高×時間で表示するので、 どの高さの音がどの順で並ぶか(=ピアノロールの鍵盤位置)を見ながら打ち込めます。
Aメロ・Bメロのメロディも確認する(PianoRoll)
ワンコーラスは3セクションです。Aメロ(静かな語り出し)と Bメロ(サビ手前の橋渡し)の 主旋律も、同じように確認してから打ち込みましょう。
書き出し手順(音声ファイルを作る)
工程1〜4で曲が完成したら、最後に 音声ファイルへ書き出し ます。ここまでの工程と違い、 書き出しは「DAW の中身を1つの音声ファイルに固める」操作です。以下は GarageBand(macOS)の 番号付き手順です。
ステップ1:曲の範囲を確認する
- 曲の 先頭から最後 までが、書き出したい範囲に収まっているか確認します。最後の音が 切れないよう、終端に少し余白(リバーブの余韻ぶん)を残しておきます。
- 書き出しは 全体ミックスの結果 を固めます。工程4のラフミックス(音量バランス・パン・ EQ・リバーブ)が整っていることを、再生して最終確認します。
ステップ2:書き出しメニューを開く
- メニューバーの 「共有」 から 「曲をディスクに書き出す」 を選びます。
- 書き出しダイアログが開きます。ここで ファイル形式(AAC / MP3 / AIFF / WAV など)と 音質 を選べます。配布や提出には MP3 / AAC、編集の元として残すなら AIFF / WAV が目安です。
- 他の DAW でも同じ です:多くの DAW では「ファイル」または「書き出し(Export / Bounce / Mixdown)」メニューから、同様に音声ファイルへ書き出します。名称は違っても「全トラックを 1つの音声ファイルにまとめる」という考え方は共通です。
ステップ3:書き出して保存先を確認する
- ファイル名と保存先を指定し、「書き出し」(または「保存」)を押します。
- 書き出しには曲の長さぶん時間がかかることがあります。完了したら、保存先のフォルダで 音声ファイルが作られていることを確認します。
- 最後に、書き出した音声ファイルを 再生して確認 します。DAW で聴いたとおりに鳴っていれば 完成です。これがコース修了の成果物になります。
完了の記録
最終演習をやり切ったら、完了 を記録しましょう。これがコース全体の 修了 の記録になります。
知識を確かめる:クイズ
最後に、最終演習の進め方の理解を知識確認クイズで確かめましょう。各問に答えると、その場で 正誤と解説が表示されます。クイズは理解度の確認用で、正答では完了は記録されません。完了は ページ下部のレッスン完了トグルで記録してください。