GarageBand でミックスする手順
このレッスンでは、前回学んだミックスの道具を GarageBand で実際に動かす手順 を見ます。 ブラウザ部品では DAW の操作は再現できないため、ここは 実 GarageBand のスクリーンショット +番号付き手順 で進めます。
進める順番は、前回確認した 効き目の大きい順 です。
- 音量バランス(フェーダー)
- パン(左右定位)
- 簡単な EQ(帯域を少し削る)
- リバーブ(薄く足す)
題材は、これまでの共通題材(I–V–vi–IV / C メジャー / 90 BPM / 4小節)を全パート 打ち込んだプロジェクトです。アレンジ章で組んだプロジェクトをそのまま使ってかまいません。
手順1:音量バランスを整える(フェーダー)
ミックスで最も効くのが音量バランスです。各トラックのフェーダーで音量を上下し、 土台(ドラム・ベース)をしっかり、上物(ギター・シンセ)を控えめ に整えます。
- ミキサー表示(または各トラックヘッダの音量スライダー)を開きます。GarageBand では トラックヘッダの 音量スライダー、またはミキサー画面の フェーダー で調整できます。
- まず ドラム を基準の音量に置きます。全開にはせず、他のパートが入る余地を残します。
- ベース を、ドラムと組んで土台に聞こえるところまで上げます。埋もれていたら 思い切って上げてかまいません。
- ギター・シンセ は、土台を覆い隠さないよう 一段下げて 敷きます。
- (歌メロがある場合)歌メロ を、一番前で聴き取れる音量まで上げます。
- 全体を再生し、どのパートも消えていない ことを耳で確認します。
手順2:パンで左右に散らす(左右定位)
音量がそろったら、上物を左右に振って中央の混雑を解消します。
- 各トラックの パン(左右定位)つまみ を見つけます。GarageBand ではトラックヘッダ/ ミキサーの パンノブ(左右に回すつまみ)です。
- ドラムのキック/スネア・ベース・歌メロ は 中央(センター)のままにします。 土台と主役はセンターが定石です。
- ギター を 左右どちらか に少し振ります(例:左へ)。
- シンセ を、ギターと 反対側 に少し振ります(例:右へ)。左右で広がりが出ます。
- 振りすぎると不自然になるので、まずは 軽く で十分です。再生して、左右に散って 聞き分けやすくなったか確認します。
手順3:簡単な EQ で居場所を空ける
次に EQ で、各パートの 邪魔な帯域を少し削って 居場所を空けます。初歩では 「削る」だけで十分です。
- EQ をかけたいトラックを選び、エフェクト(プラグイン)から EQ(イコライザー)を 開きます。GarageBand では各トラックの プラグイン/Smart Controls から EQ を 呼び出せます。
- ベース以外 のパート(ギター・シンセなど)の 不要な低域 を少し削ります。 低音域(おおむね 100Hz より下)を下げると、低音がベースに譲られて土台がすっきりします。
- 耳に痛い帯域(キンキンする高めの中音域)が気になるパートは、その帯域を 少し 下げます。長く聴いても疲れない音になります。
- かけたら必ず再生して、削りすぎていないか確認します。やりすぎたら戻す が鉄則です。
手順4:リバーブを薄く足す(残響・空間)
最後にリバーブで、全体を同じ空間にまとめ、奥行きを出します。薄く が鉄則です。
- リバーブをかけたいトラック(歌メロ・シンセなど)に、エフェクトから リバーブ を 挿します。GarageBand では各トラックの リバーブ(センド/プラグイン) で調整できます。
- かける量(センド/Mix)を少しずつ 上げます。最初はほんの少しから。
- ドラムのキックやベース には基本かけません(低音にリバーブをかけると土台がぼやけます)。
- 全体を再生し、輪郭が消えていない ことを確認します。ぼやけたら量を下げます。
このレッスンのまとめ
- ミックスは 音量バランス → パン → EQ → リバーブ の順に進める(効き目の大きい順)。
- 音量バランス: 土台を高め・上物を控えめにフェーダーで整える。
- パン: 土台と主役は中央、上物を左右に散らして中央の混雑を解消する。
- EQ: ベース以外の不要な低域や耳に痛い帯域を 少し削って 居場所を空ける。
- リバーブ: 歌メロ・上物に 薄く 足して奥行きを出す。低音には基本かけない。
次のレッスンでは、ミックス前/後の音を ブラウザ部品で実際に聴き比べ、 音量バランスがどれだけ効くかを耳で確かめます。